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フォークリフトのエンジンがかからない原因とは?現場でできる確認ポイント
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2025年07月24日
「いつも通りキーを回しても、エンジンがかからない…!」
フォークリフトのエンジントラブルは、現場の作業に大きな影響を与える重大な問題です。
ですが、焦って修理を依頼する前に、基本的な確認項目をチェックするだけで復旧できるケースもあります。
本記事では、現場でまず確認すべきポイントを具体的な手順とともにわかりやすく紹介します。

フォークリフトのエンジンがかからない場合に確認すべきこと
フォークリフトのエンジンが突然かからなくなると、業務に支障が出てしまいます。
このようなトラブルが起きた際には、焦らずに現象と状況をよく観察し、順を追って原因を特定していくことが重要です。
まずは基本的な確認ポイントを押さえ、効率よく問題解決を図るための行動が不可欠です。
落ち着いて現象を確認と現場でよくある誤操作もチェック<
エンジンがかからない際は、まず落ち着いて現象を確認しましょう。
キーが回るかどうかや、警告灯の点灯状態、セルモーターの動作音の有無などをチェックします。
現場でよく見られる誤操作として、シフトレバーがニュートラルやパーキングに入っていない、サイドブレーキが解除されていないなどの単純な原因も多くあります。
不注意による誤操作が意外に多いので、基本的な取り扱いを一つ一つ確認することで、無駄なトラブルシューティングを避けられます。
バッテリー関係の基本チェック
フォークリフトの始動トラブルでまず疑うべきはバッテリー関連です。
バッテリーの電圧や端子の緩み、寿命などの確認を早期に行うことで、多くの原因が早期解決につながります。
バッテリーは消耗品であるため、定期的な点検や交換も重要なポイントです。
バッテリーの電圧確認と交換タイミング
エンジンがかからない主な原因の一つに、バッテリーの電圧低下があります。
まずはバッテリー電圧をテスターなどで測定し、適切な電圧(通常12V以上が目安)があるか確認してください。
また、長期間使用しているバッテリーは性能が落ちている場合があるため、3年以上経っている場合は交換も検討しましょう。
端子の腐食や緩みも電流が流れにくくなる原因ですので、しっかり清掃および締め直しを行うことが大切です。
スターターモーターとの関係性
バッテリーが正常でもエンジンがかからない場合、スターターモーターが要因の可能性も考えましょう。
セルモーターのカチカチという音がしない、あるいは回る力が弱い場合は、モーター自体の故障や配線の接触不良が疑われます。
また、リレーやヒューズの断線もモーターへ電流が届かない原因になるため、関連部位もあわせて確認しましょう。
スターターモーターとバッテリーは密接に関係しているため、両方の状態をチェックすることが重要です。
ジャンプスタート時の注意点
ジャンプスタートを行う場合は、接続手順を正しく守らないと車両の電気系統を損傷する恐れがあります。
まず、ジャンプケーブルを正しい極性で確実に接続し、スパークが発生しないよう十分注意しましょう。
また、充電側バッテリーの容量や状態も確認し、適合しない場合には別の方法を検討します。
ジャンプスタート後は、アイドリング状態でしばらく様子を見て、正常に充電が行われているか確認しましょう。
不適切な作業はさらなる故障を招くため、基本操作を守りましょう。
燃料・オイル・冷却水の確認ポイント
エンジンがかからない原因はバッテリー以外にも燃料やオイル、冷却水不足など多岐に渡ります。
各種液体の状態や量、汚れを点検し、異常の有無をチェックすることが基本です。
定期的なメンテナンスや目視での点検が、不意のトラブルを未然に防ぐ鍵となります。
燃料の残量チェックと燃料の劣化や異物混入のリスク
フォークリフトの燃料が十分に入っているか、まずは燃料メーターやタンクの残量を確認しましょう。
また、一見燃料が十分でも、古いまま長期間放置していた場合、燃料の劣化や水分・ゴミなどの異物混入に注意が必要です。
これらがエンジンの始動不良や不調につながることが多いため、定期的な燃料の入れ替えや清掃も欠かせません。
特にディーゼル車では燃料フィルターの詰まりも起こりやすいので、点検を怠らないようにしましょう。
エンジンオイルの量と汚れや燃料フィルターの詰まりの可能性
エンジンオイルは適切な量を維持し、かつ汚れがない状態が理想です。
オイル量が不足していたり、色が黒く濁っていたり、金属粉など異物が混ざっている場合は早急な交換が求められます。
また、燃料フィルターの詰まりが原因で燃料がエンジンまで届かない場合もエンジンが始動しない重大な要因です。
これらの点検と日頃からのこまめなメンテナンスによって、機械の寿命を延ばし安定稼働を実現できます。
電気系統・点火系の原因究明
燃焼系が問題ないときは、電気系統や点火系の異常も見逃せません。
特にガソリンエンジン搭載のフォークリフトでは、プラグやイグニッションコイル、ディストリビューター等の不良により点火できずエンジンが始動しないケースがあります。
プラグの状態を確認し、必要なら清掃・交換を行いましょう。
配線の断線やショートも動作不良の原因となるため、念入りにチェックしてください。
電装系の不調は目視で見落としやすいので、慎重な点検を心掛けましょう。
まとめ|スムーズな再始動のために大切なこと
フォークリフトのエンジンがかからない場合は、冷静に一つ一つの項目を確認することが早期復旧のカギとなります。
バッテリーや燃料、液体類の状態を点検し、電気系統の異常まで幅広く見ていくことで、思わぬトラブルも未然に防げます。
定期的なメンテナンスや日常の点検がフォークリフトの信頼性と安全な作業環境を支えます。