お役立ちブログ

パドルシフトとは?パドルシフトの上手な使い方

BLOG

2023年04月17日

オートマチック車でありながらスポーティな運転ができるパドルシフト。
装備されているのはほとんどがスポーツモデルだけなので、使ったことが無い方も多いのではないでしょうか。

パドルシフトとは何か、その機能や使いかた、そしてメリットデメリットについてご説明しましょう。

パドルシフトとは?パドルシフトの上手な使い方

パドルシフトって何

オートマチック車は走行状態とアクセルの踏み加減によって自動的にギアを切り替えています。
ドライバーはハンドル操作に専念するだけなので運転が楽になりますが、登り坂ではキックダウンによる低いギアへの変速や、下り坂ではブレーキによる減速を強いられます。

カーブが多く加減速のため頻繁にギアチェンジをしたい時にもドライバーの意思とは違ったタイミングでギアチェンジが行われます。
安定して走りたいドライバーの意思による細かいギアチェンジは、マニュアルシフト車のメリットでした。

近年はオートマチック車でもDレンジを使用していながらドライバーの意思でシフトチェンジができる機能を設けたシステムができました。
パドルシフトはオートマチック車やCVT車でありながら、マニュアルシフトのようなギアチェンジに似た操作ができる装備のひとつです。

ハンドルの近くにパドルと呼ばれるスイッチが設けられ、ハンドルから手を離さずにシフトアップ、シフトダウン操作ができる機能を持っています。
ギア機構を持たずプーリー径を無段階に変化させて加減速するCVT車ではプーリーの変化を数段階に限定してギアチェンジと同じような機能を持たせています。

ルーツはレーシングカー

パドルシフトはレーシングカーのために開発された技術でした。
ハンドルから手を離さずに素早いシフトチェンジができるため操作性と安全性の向上に役立ちました。
現在でもモータースポーツで使われる多くの車がパドルシフトを採用しています。

その後市販車のオートマチック変速機が、操作レバーとは機械的に繋がらないシステムに移行したため、変速のスイッチが自由に配置できるようになったこと、レーシングカーに似た操作方法を楽しめること、ハンドルから手を離さずにシフトチェンジができるメリットがあることから、多くの車に採用されるようになりました。

市販車のパドルシフトは、従来のオートマチック車と同じ使いかたができるモードと、パドルシフトが有効になるマニュアルモードが切替つことができて必要な時だけパドルシフトを使えるようになっています。

パドルシフトの上手な使いかた

パドルシフトは自分の思うタイミングでシフトチェンジをする機構で、オートマチック車では通常あまり機能しないエンジンブレーキを積極的に使えます。
カーブが連続する道では、カーブの途中で不随意にギアが変わって車体が不安定になることを防げます。

また登り坂に入る手前でギア比を下げて、高いギア比のまま自然に減速してしまうのを防ぎます。
これは減速後にキックダウンされ高回転でエンジンが回ってしまう状態よりも燃料の消費を抑えられるため燃料消費の減少にもつながります。

下り坂で適切なエンジンブレーキを選択できるため、ブレーキと併用して短い距離で減速が可能となり、ブレーキシステムの消耗や発熱も抑えることができます。
ハイブリッド車やEVでは回生ブレーキを有効に使えるのでバッテリーの消耗も抑えられます。

パドルシフトのデメリットは?

まず、一般的なオートマッチク車よりコストがかかるので車両価格がその分高いことです。
パドルシフトはマニュアルシフトに似た操作感が得られますが、実際にその制御は電子的に制御されています。
それはパドルシフトを操作したタイミングではギアが変わらないことがあるということです。

例えばシフトダウンで回転数が急激に上がってしまう時には、安全な回転数になるまでギアは変わらないことがあり、そういう場面を念頭においておきましょう。
また、逆に不必要に低いギアで走り続けられるため、エンジンが高回転を続けて燃費が悪くなる場合も想定されます。

そして、両手の位置がハンドル上の9時45分もしくは10時50分の位置で掴んでいること前提に配置されているため、半径の小さいカーブでハンドルを半回転以上回すか、必要によりハンドルから手を離さなければならない場合には、パドルシフトのスイッチが手元から離れるため、位置を把握していないと操作できません。

まとめ

オートマチック車であっても積極的な運転操作ができるパドルシフトは、メリットとデメリットがあり、使い方によって燃費向上や安全な走行が見込まれる一方、コスト高や燃費悪化の可能性があり、使い慣れない人が運転する時には複雑になる操作方法に戸惑ってしまい注意力が散漫になる可能性があります。

パドルシフトが付いていても一般的なオートマチック車と同じモードで走れるのでパドルシフト車のオーナーであっても使うのは年に数回程度という方もいらっしゃるでしょう。
パドルシフトの特性をよく理解して楽しく、スポーティに運転をしたい人向きの装備です。

パドルシフトを有効に使って運転を楽しみましょう。

電動式フォークリフト
バッテリーについて
お気軽に
お問い合わせください

電動式フォークリフト
バッテリーについての
ご相談はこちらから

048-288-6447

受付時間 9:00~18:00
(土日・祝日除く)

お問い合わせ